LAGRAPOでは、人工衛星打上げを通じた教育活動の「LAGRAPO人工衛星打上げプロジェクト」第一弾として、2023年12月より広尾学園中学・高等学校の生徒たちとともに、人工衛星「ISHIKI」の製作に取り組んでまいりました。
本プロジェクトでは、生徒たちがミッション企画の初期段階から参画し、設計・製造・試験・打上げという宇宙事業の一連のプロセスを体験しながら、人工衛星の開発期間としては異例の短さである1年という短期間で、無事にISHIKIを完成させることができました。事業の一連のプロセスを体験しながら、無事にISHIKIを完成させることができました。 しかしながら、ISHIKIを搭載したスペースワン株式会社の「カイロスロケット2号機」は、2024年12月18日に和歌山県串本町のスペースポート紀伊から打上げが行われ、多くの皆様がご存知の通り、ロケットは高度100km以上の宇宙空間には達したものの、衛星の軌道投入に至らず残念な結果となりました。結果については、生徒たちも私も、ロケット開発の難しさと挑戦の意義を理解しており、今回の経験は未来への貴重な一歩と捉えています。カイロスロケットは、この2号機の結果を踏まえて、確実に成功へと近づいており、私たちはこの着実なスペースワンさんの歩みを今後も応援いたします。 打上げ後、ある生徒の保護者様から「このような結果となったが、この取り組みに子供が参加できたことは何よりも誇らしく、感謝しています」との温かい言葉をいただきました。ここまでついてきてくれた生徒とそれをサポートいただいた学校の皆様、保護者の皆様に心より感謝いたします。 このプロジェクトを通じて、生徒たちは大きな成長を遂げ、広尾学園を卒業したメンバーのうち2名はスタンフォード大学とUCLAへの進学を果たしました。これらの成果は、プロジェクトの教育的な目標が確実に実を結び、その意味では、打上げ結果に依らず、私たちは今回のISHIKI衛星プロジェクトから多くの成果を享受したと感じます。 また、本プロジェクトが実現できたのは、多くの方々のご支援とご協力があったからこそです。宇宙事業や教育事業のために支援いただいた合同会社serendipity三凛さとし様には、心から感謝申し上げます。また、有限会社オービタルエンジニアリング様には衛星の製作や技術面で、スペースワン株式会社様にはカイロスロケットによる衛星打ち上げで、そして株式会社うちゅう様には学生への教育支援という観点で、それぞれ多大なるご協力をいただきました。特にオービタルエンジニアリング様には、本プロジェクト推進のために、設計・製作・試験に至る全工程での技術支援をいただき、さらには衛星製作の場所を提供いただき、一緒に衛星を製作いただきました。 心より御礼申し上げます。 SHIKI衛星は失われましたが、その中に込められたメッセージは宇宙空間まで到達しました。何よりこの挑戦を通じて得た経験と成長は計り知れない価値があります。LAGRAPOは、引き続き教育活動を通じて宇宙事業の発展に貢献し、次世代の学びの場を広げてまいります。 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。 LAGRAPO 弊社では、この活動に興味を持っていただき、今後ご一緒いただける方からのご連絡を待ちしております。…